大好きな君に
1、初めての出会い

中3の春~4月~

「鈴!!ねぇ早く起きなさい!!いつも朝はこうなんだから。」

いつもと変わらない朝。

私は毎朝すぐには起きられない。

「んーーー。眠い。。。」

「今日から3年生でしょ!!いつもこんなんで本当に心配になるわ。」

そうだっ!今日は始業式。誰と同じクラスかな?

「朝ごはんは?」

「ほんとっに暢気ね!!今何時だと思ってんの?もう7時50分よ?」

「えっ!!7時30分すぎてんの?しょっぱなから遅刻とかやばいーーいってきます!」

「朝ごはんは?」

「もういらない~~」

「もう!!!気をつけてね!!」

「いってきまーす」

やばいやばい!!!!遅刻しちゃう!!

学校までは20分かかるから、走ればぎりぎり大丈夫か!

そういえば自己紹介してなかったね!!

あたしは、鈴。山西 鈴。

りんじゃなくてすず。

中学校に通う普通の中学生。

ごくごく普通の中学生。

< 1 / 13 >

この作品をシェア

pagetop