罪恋



「自然な笑顔は、どんなのかは分かんねぇけど俺は何かに感動してるときに見せる笑顔だと思うけどなぁ」



「そうなんですか」



「なぁ、敬語やめねぇ?タメなんだし」



「…うん」



「あと俊でいいから、言ってみ!」



「俊…君」



「お〜い、俊でいいって!」



「俊…君じゃダメかな?」


「わかった、いいよっ」



近くにあったベンチに座り休憩をとる事にした。



「写真撮らせてくれてありがとな」



「本当に写真大好きなんだね」




大好き…
笑顔でそう言った。



真央の一言で昔の記憶が一気によみがえる。



中学2年の夏…


俺は、初めて(里奈)という子と恋をしたんだ。



手を繋ぐ事だけで精一杯だった。


ただ手が重なり合うだけで胸がドキドキした。



そんな小さな幸せが中学2年の冬…


終わったんだ。


俺は、朝目を覚ますと胸が苦しくなり病院に行った。



いつものドキドキとは違う。


何かに締め付けられているような痛み…


すごく嫌な予感がした。



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