幼なじみ卒業
「夏希に告った。」

俺がため息混じりにそう言うと、沈黙が流れた。

反応なしかよ・・・。

落ち込んでいるのか怒っているのか無反応じゃ分からない。

そしてしばらくして真冬が言った。

「・・・お前俺が怒ると思ってんの?」

「えっ!じゃあ落ち込んだ?」

驚いた。

だって真冬は怒ると思っていたから。

真冬も俺と同じ気持ち。

夏希の事が特別な意味で好き。

だから友達だけど恋敵。

「まあ、落ち込んでんのかな?俺はまだ告ってないし。」

「・・・告ったのはいいんだけどあいつが避ける。」

告白の後、返事の事とか話をしようとしてるのにあいつが避けるからなかなか話せない。

「まーどうにかすれば?じゃないとこのまま一生夏希と気まずいままだよ?」

真冬はそう言ってニンマリと笑う。

・・・喧嘩売ってんのか!?

何だか真冬にからかわれている感じがして頭にくる。

俺は真冬を思い切り睨んだ。

だけど真冬はそんな俺を見ても動揺しなかった。

「・・・分かってるよ!」

俺はそう言って歩くスピードを速めた。

早くこの関係をどうにかしないといけない。

そんな事は分かっている。

夏希だって避けたいわけじゃないと思う。

夏希は人を理由なしで避ける奴じゃない。










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