幼なじみ卒業
告白されて落ち着いてなんかいられるはずがない。

だけど告白した方だって落ち着いてなんかいられない。

学校に着いて、一限目の英語の授業が始まった。

授業中シャープペンを指で回しながら、真ん中の席の夏希を見ていた。

そして一瞬夏希と目が合った。

だけど夏希に思い切り逸らされた。

いつもなら口パクで悪口とか言ってきたりするのに。

やっぱり完全に避けられていて、目も合わせてくれないわけか。

それはいくらなんでもキツイ。

さすがに怒りの限界が来ていた。

そして休み時間に話そうと思ってもなかなか夏希は捕まらず、あっという間に放課後になってしまった。

「千秋帰ろう。」

鞄に教科書を詰めている時真冬に声をかけられた。

「悪いけど、今日は小春と二人だけで帰ってくれない?」

二人だけでという所を強調して言った。

すると真冬は「んな強調しなくても。」と笑った。

「お前掃除は?」

ケホっと軽く咳をしてから俺に聞いてきた。

「休み。真冬は裏庭だろ?」

「もう終わったから帰るよ。小春には何か理由言っとく。じゃあな。」

そう言って俺に手を振って帰っていった。

しばらくしてどこの班も掃除が終わって帰ったり、部活へ行ったりしていた。

そして教室には俺一人になった。

夏希が戻ってくるまで待っていた。

夏希は今日、日直だ。

きっと職員室で先生に雑用でも任されているのだろう。









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