妖怪愛物語
「帰ろっか」
「そうだな」
私たちは、そんなこんなでおばさんおじさんに別れを告げた。
「私、歩いて帰りたいな」
「遠いぞ?」
「いいの」
なんとなくそんな気分だった。
別にゆっくり帰りたいとかじゃなく。もう少し狐さんと話していたかった。
この人と話すのはすっごく楽しい。だから、もう少し、と思った。
「そういえば、さっきお前わしの名前呼んでたな。何で知ってたんだ?」
あぁ、そういえば自己紹介とかしてないのに、蓮華って呼んでた。