妖怪愛物語
しつこいようだけど、此処は昔だから、やはりビルだの何だのがない。
邪魔な建造物もないもんだから、朝日と同じく沈む夕日がいままでにみたことのないくらい、美しかった。
「あーちょっと疲れてきたかも」
「大丈夫か?少しその辺で休憩でもするか」
「ううん。やっぱり飛んで帰りたくなった。だからよろしく」
もっと近くであの夕日を見てみたくなった。朝日と同じように、見てみたくなった。
あと、ホントに疲れた。はしゃぎすぎちゃったもんね。
狐さんは、嫌そうな顔もせず、いいぞとだけ言って私を抱き上げた。