妖怪愛物語
桜さんは、最後の時蓮華と叫んでいた。
私は、その歴史に迷い込んだ邪魔な突起だから。”25代目桜 ”は、ずっとずっと先の存在でなければならないから。
『蓮華、そして空雅に愛された桜』になっておかないといけない。
なぜなら狐さんに出会ってしまったから。なぜならそれは歴史を変えてしまうことだから。
「じゃあアンタは蓮華、私のことは桜。それでいい?」
「あぁ」
私たちは歩きながらそんな話をしていた。