科学部恋愛





「何やってんだー?うわっ甘い匂い…べっこう飴?」




現れたのは、白衣を着た顧問。

茶色の髪で明らかに

いい加減な先生だ。




科学部の中では友達みたいな

そんな感じ。




「そうっす、先生も食べますか?」




「いや、甘い物は嫌いだ。郁斗今日来たのかー」




こんなに気軽に会話出来る

先生なんているのだろうか。




こっちが情けなくなっちゃう。

先生は確か23歳の、

教師成り立てらしい。




あたしが入学して来た年に

入って来たから。




「凛は食べないのか?」




「私も甘い物が苦手で…あの…すいません」




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