科学部恋愛





先生は凛ちゃんがそう言うと

『そうかぁ』と残念がっていた。




「先生、カギの当番の事なんだけどぉー…」




「あっ莉世。今日忘れてただろ?部長なんだかもっとしっかりする事」




「分かってるけど、忘れてたんだもん」




本当の事を言っただけなのに

先生は意地悪な表情を見せ、

ビリッと貼ってあった

当番表の紙をちぎった。




「え」




「言い訳しないっ。罰としてこれからは莉世がずっと当番」




ビシッとあたしを指さして

先生はフッと鼻で笑った。




う……酷い、先生。




聞いていた亜樹は、

あたしの横に来ると肩を叩いて

すっごく喜んでいた。




最悪なんだけど…っ




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