赤の世界
 
―――ピッ。

―――ピッ。

―――ピッ。

―――ピッ。





変な音のアラームがする。

目覚まし時計を止めなきゃ。

そんな事を考えながら
ゆっくりと両目を開ける。

だけど何も見えない。





そうだ、俺は――。

雪のところへ行こうとして
屋上から飛び降りたんだ。

意識があるなんて。

(これが死後の世界…?)





どこを見ても暗闇がある。

目を閉じても開けても
視界には何の変化もない。

自分以外他に
人間がいる気配もない。



孤独な世界…。


 
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