大嫌いだって愛しい
私はどかどかと廊下を歩くと
靴を脱いでいる彼にかるく怒鳴る
「ちょっと、何で多田が私の家知ってるわけ?」
不機嫌きわまりない顔で振り返った多田は
私の横を勝手に通りすぎるとリビングへ足を進めた。
「そんなもん調べりゃ、いくらでも分かる。」
あっそうですか
総長さまですもんね…
それにしても
私の家にはいきなり
尚也や陸斗が来たりするんだから
連絡ぐらい入れてほしい。
「で?何しに来たわけ」
「ただお前に会いに来ただけ。」
「ふ~ん、」