魅惑のヴァンパイア
そんなピーターが最近気になっている人物がいた。


ヴラドと一緒に舞踊会に来ていた少女。


そう、人間の女の子だ。


最近ヴラドが女遊びをしなくなり、いつも女の子をヴラドに取られて、そのおこぼれに与っていた彼としては願ってもないことだったのだが、嫌な予感が付きまとっていた。


(最近誰を抱いても、あの少女の顔がチラつくが解せない。


全く、もう少しで食べられる所を止められたせいで、欲求不満になっているのかもしれないな。


まぁ、もう血を飲もうなんてことはしないけど。


それにしても、まさかあのヴラドが人間を好きになるなんてことは……。


いやいやそんなことあるはずがない。


……けれどあの時の、あの怒った表情。


これは確かめる必要がありそうだぞ)


ピーターは自慢のオレンジ色のマントを翻し、風に乗った――



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