魅惑のヴァンパイア
 ピーターが皆に色々と聞かれる姿を想像し、余りに憐れに見えたのか、ヴラドは難しそうな顔を解し、口元を綻ばせた。


「それはすまなかったな」


 それでもどこに行っていたか言いそうにない様子だったので、ピーターは奥の手を出すことにした。


「ヴラドは僕に言わなければいけないよ。僕はいつも冷静な君が青ざめる情報を持っているんだ」


「情報?」


「先にヴラドの話から聞かせてくれ。じゃないとお前はすっ飛んで帰るだろうからな」


かなり食いついてきているようだったが、「これは言えないんだよ、ピーター」と困った様子で言った。


 しかしピーターは、とどめの一言を突き刺した。


「子猫ちゃんについてさ」
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