魅惑のヴァンパイア
「そんなに見るな。調子が狂う」


 声が少し、震えている気がした。


「ヴラド?」


「いいか? 目を瞑ったまま聞け」


「どうして?」


「いいから!」


 慌てた様子のヴラドは、明らかにいつもとは違っていた。


必死に虚勢を張っているヴラドが可愛く見えた。


左手を外し、私が目を瞑っているのを確認してから、ヴラドは話し出した。


「……迷惑なはずないだろう? 俺はお前に惚れているんだから」


 余りにびっくりして、目を開けてしまった。


するとヴラドは顔を真っ赤にさせながら下を向いていた。


私が目を開けているのに気付いて顔を上げた。


「目を瞑っていろと言っただろう!?」


「ご、ご、ごめんなさい!」

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