魅惑のヴァンパイア
 慌てて目を瞑る。胸がドキドキして、破裂しそうだった。


あんなに何度も身体を重ねたのに、お互いの気持ちを言うのは初めてだった。


目を瞑りながら、やっぱりこれは夢なんじゃないか? と何度も思った。


ヴラドの手が、握っていた手に重なって、冷たさに肩がビクっと上がった。


「お前は絶対に俺を許してはくれないと思っていた。あんな酷いことをしていた俺を……。ましてや好きになるなど……絶対にあり得ないと思っていた」


 ヴラドの手に力が入ったのが分かった。


初めて、真実の言葉を聞いた気がした。
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