魅惑のヴァンパイア
 ずっと、言いたかった。


ずっと、堪えていた。


愛していると、伝えたかった。


愛されたいと、願っていた。


熱い想いが、胸の奥から込み上げてきて、涙が頬に流れた。


「愛しています。……心から」


 言葉を発した途端、勢い良くヴラドが抱きしめてきた。


大きな胸に包まれて、ヴラドの匂いを肌に染み込ませて、初めて幸せを感じた。


「ヴ…ラド……」


 涙で言葉が詰まって、それ以上は言えなかった。


愛している。


好きや大好きなんて言葉じゃ収まらないくらい、私の全てが、ヴラドを愛している。
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