魅惑のヴァンパイア
もう二人きりにしても大丈夫だと思ったので、部屋を出ようとしましたら呼び止められました。


「バドもいてくれ。今日は二人に用があって来たんだ」


 真剣な表情になったピーター様を見て、自然とこちらも気が引き締ります。


 シャオン様の隣の椅子に座るよう薦められ、ピーター様と向かい合いました。


「子猫ちゃんに政治のことを言ってもわからないと思うが、全く知らないよりはマシだろう」


「もちろんです!」


 シャオン様の勝気な態度に、ピーター様の頬が緩み、ピンと張った空気が和らぎました。


 しかし当の本人のシャオン様だけは、前のめりになって一言も聞き漏らすまいと構えていらっしゃいました。
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