魅惑のヴァンパイア
女は罪を避けるように、ヴラドの視線から瞳を逸らした。


ヴラドは真っ赤に光る杯を見つめ、芳しい匂いに負けそうになった。


禁止される前までは、ヴァンパイア達は人間界に行き、多くの人間を殺し、その血を食していた。


しかし人間の血には、麻薬効果があり、血を吸われた人間だけでなく、飲んだヴァンパイアも凶暴になり、知性を失うことが判明してから、勝手に人間界へ行くことは禁止され、ヴァンパイアの大好物だった血を飲むことも固く禁止された。



貴族が影で血を飲んでいるということは知っていたが、まさか王宮の上層幹部までもが未だに人間を殺め飲んでいたとは……。
< 233 / 431 >

この作品をシェア

pagetop