魅惑のヴァンパイア
ヴラドは……ヴラドは何も分かってない。


愛する人が死んでしまうなんて、私には耐えられない。


ヴラドがいないこの世界で、生きている価値なんてない。


私はヴラドのためにここにいて、ヴラドを愛するためだけに生きているのだから。


 ヴラドも私が死んでしまったら悲しいかもしれない。


でもそれは私も一緒のこと。


ヴラドが死んでしまうことは、自分が死ぬことよりも辛いのに。


 誰であっても、ヴラドの代わりはいないの。


ヴラドは、私の生きる目的なの!


 散々泣いて、泣いて、泣き疲れた頃、トントンとドアがノックされた。
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