魅惑のヴァンパイア
とりあえず立ち上がって、部屋をウロウロした。

 
中世ヨーロッパのようなゴシック基調の寝室。


部屋の真上には、でかでかと豪華なシャンデリアがあって、その下に天蓋付きの大きなベッド。


――なんだか、違和感を覚えた。


寝室だから、部屋のど真ん中に大きなベッドがあったって不思議じゃないのだけれど。


余りにも大きなベッド。


一人で眠るには大きすぎる。


横を見ると、樫の木で作られた黒茶色のサイドテーブルが、ベッド脇に置かれていた。


壁側には木彫り装飾が綺麗な机と読書椅子があって、その右側には大きな陶器製のストーブがある。


「すごい……」 


全てのアンティークが歴史のある高価そうな物ばかり。


思わず感嘆の言葉が口から零れた。
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