魅惑のヴァンパイア
必死で厚い胸板を両手で押した。


けれど、非力な私の両手は片手で軽々と抑えつけられた。


無理矢理侵入された舌。


むさぼるようなキスは、反抗できないくらい力強くて、唾液と唾液が重なり合って、息ができない程……。


これは、何?


どうして舌を絡ませるの? 


何が、起こってるの?


「んっ……」


嫌なはずなのに、頭の中がぼ~っとして、熱い唇の温度に、力を奪われていく。


ビリビリビリビリィッ!


すると突然、白いワンピースを留めていたボタンが引き裂かれ、下着が露わになった。


「キャア! 何するの!?」


驚いて、ハッと我に返った。


「最高の快楽をお前に与えてやる」


ヴラドはもう一度深いキスをしてきた。
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