魅惑のヴァンパイア
「冷め切ってしまったな。まぁ仕方ない」


ヴラドはスープを口に入れた。


そして……。


「……ぅんっ!」


私に口付けし、ゆっくりとスープを流し入れた。


顎を持ち上げられているので、自分の意思とは裏腹に咽に通っていく。


「……なっ!」


驚きと怒りを含んだ目でヴラドを見たが、ヴラドは気にも留めずに、またスープを自分の口に入れた。


「……んっ!」


塞がれる唇。


必死に離れようと抵抗しても、全く効果がない。


「……や、止めてっ!」


「なら自分で食べるか?」


食べないと言ったら、全てを口移しで無理矢理食べさせようとすると思ったので、しぶしぶ頷いた。


「じゃあ食べろ。全部残さずにだ」


スプーンを渡されて、食事を口にした。


「んっ…ゲホゲホ!」


久しぶりに固形物を食べたせいで、むせてしまった。


胃がビックリしている。
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