HABIT
「侑。なんでずっとそっち向いてるんですか?」
「...うん。」
会話になってませんよ。
ううん。むしろする気ないでしょ。
「侑って金髪だったの?」
だったらこっちから。と思い、侑の前に出た。
「亜子!やめっ!」
侑は私から顔を背けようとしたが、しっかり腕を掴んで逃げられないようにした。
「じゃあ、私が会いたかった人って侑なんですか?」
「...たぶん。」
掴まれていない方の手で、口元を隠すようにしている侑の顔は、なぜか赤く染まっていた。
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