HABIT

友達の方を見ると、友達はいってらっしゃい。と、言ってくれた。




断る理由もないし、むしろ侑に会いたかった私は首を縦に振った。




教室から出て侑について行くと、屋上に上る階段のところまで連れてこられた。



「あのさ...。それ、多分俺。」



「え?」



主語がない会話をされても、よく意味がわからない。



「金曜日に話した、電車の人。」






......。





「え!本当ですか?」




「うん。」




侑は、私と話しているのに一度もこっちを見ようとはしない。




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