記憶の中の君[短]



香織の病室の前に着いた。
なぜか緊張して、汗で手が滲む。

「よしっ!」


ーーーートントン


「はい。」

中から愛しい人の声が響いた。

香織と目が合った。

「あっ、あなたは昨日の...」


「こんにちわ。昨日は急にゴメンね。」


俺はベッドの横のイスに腰をおろした。
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