戦場駆け征く
王は、ゆっくりと矢を番え。


音もなく、玲兵を打ったのだろう。見えはせずとも、地面に倒れ込む音がした。それに気を取られている隙はない、王の首を!

一人また一人、確実に相手は兵の数を減らしている。勿論こちらも減りはしているが、僅かなものだった。



そしてそれは、唐突に目に入った。

一人の名も無い、瀕死の一兵士。

それは、ひどく。






ひどく、友に似ていた。
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