都会の魔女
3日後
イシュがコンビニに入金の確認に行くと
店の外には、アビーと名乗った男が、店の壁にもたれて立っていた。

「どうも。
この間の豆大福、おいしかったかい?」

イシュはその言葉には答えず素通りすると、コンビニに入った。

数分後、用事を済ませ店から出るとアビーはまだ、
入った時と同じ格好で壁にもたれ待っていた。

「今日も豆大福買ったのかい?
それってそんなにおいしいの?」

アビーはそう言いながらイシュの後を付いてきた。

「コーラもいつも買ってるよね。

それってダイエット派?
それともオリジナル派??」

アビーは一人喋り続けていた。
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