都会の魔女
そんなある日
恵介は直人に話があると言われ
店の営業が終わった後、二人っきりで話をすることになった。

またもや、直人が店を辞めると言い出したのだ。

「今お前に辞められたら、困るんだよ。
わかるだろ?

給料に不満があるなら、また昇給も考えるから。」

「いや、もう金の問題じゃないっす。」

「何か店に不満があるなら言ってくれ。
お前のやりやすいようにかいぜんするから。

だから辞めるのだけは考え直してくれないか。」

「俺だって今まで何度も辞めるって言ったのに
店長がどうしてもって言うから、我慢して働いてきたじゃないですか。

そろそろ俺のワガママも聞いて下さいよ。」

「俺はこの店を、将来的にはお前にやってもいいと思ってるんだ。

なんならお前と共同経営と言う形をとってもいい。」
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