都会の魔女
次の朝

幸子はいつもと変わらず、あれこれとりさ子に話しかけるが
りさ子の方はあれからずっと無視し続け、結局昨日の晩から一言も口をきかずに学校に行った。

教室に着くと、ゆりえとマキが楽しそうに話しこんでいた。

りさ子は

「おはよう。
昨日はごめんね。
うちのママうるさくてさー。」

と、いつものように二人に近づいて行った。

すると二人の表情が急に険しくなり
「ホント、あんたんちのママってありえない。
チョーうざくてムカつく。

もう二度と行きたくないね。」

と、マキが言うと
二人して連れだって教室を出て行ってしまった。

その日1日 ゆりえとマキはりさ子を避け続け
りさ子は学校で ポツンと一人ぼっちになった。

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