ドーンッッッ!!
スーツを着込んで、浮いている(地面からも世間からも、なんつって☆)、
見た目は好青年な感じのこの人は一体…?
「父さん…」
えッ!!?
今のって空澄の声だよねッ!?
父さんて!父さんて!!
「…だから、どういう事さ!?
あッ!そう言えば、前にオヤジが嫌だとかどうとかって言ってたよな。
そのヒトがこの好青年!?
あれ…?でも、確か警察病院の医師だとか…。今時の医者は宙に浮くのか?
っつか、その前に空澄が天使だっつー位なんだからオヤジも天使?ん?
じゃあ、何で医者なんか…」
考え出したら止まらなくなる程に疑問だらけの親子。
ってか何も知らないに等しかったんだから、流石の俺でも混乱するに決まっている。
「なんだか、横道にそれまくるけど、まあいいか。
これが前に話した、性格に難があるオヤジです。
名は、西前 光夜[ザイゼン コウヤ]。御歳150歳…位?。
口癖は『それより僕とお茶しない?』です。
何か質問がある方ーッ」
すんません、更に疑問が増えました。
「…ああ、それで。僕とは血なんて繋がってないよ。
こんなのの遺伝子が一滴でも体内にあったら、僕は血液の総入れ替えを神にお願いする所だたよ。
本来は、僕と同じ天使なんだけど、以前から留学としてこちらに住んでいる所だったんだ。
そこにガンノード問題が出て来て、白羽の矢が立った俺に、不便が無い様に
留学中の天使に世話になれるよう手配して頂いたわけ。
でも…よりによってコイツの所とは…!!今更だけど、超不快!超不愉快!」