Curvilinear.8
※『委員長と言う存在』※




次の日の朝…アクビをしながら俺は呑気に登校していた…
「あら?おはよー草沼君」
「んあ?」
後ろから俺に挨拶してきたのは昨日俺や友也達を叱ってきた『委員長』だった。
「うぃ~す委員長…今日も雲一つない青空ですなぁ~」
「雲なら浮かんでるよ…草沼君っていい加減な人ですね」
「うわぉ…朝からキツい一言です委員長…」
「?…さっきから私のこと『委員長』『委員長』って呼んでるけど…まさか私の名前…知らないの?」
「…そんな事はないぞ…『条之内静子』さん」







「………なに適当な名前で呼んでんのよ…違うわよ」
「悪ぃ…適当にギャルゲーのヒロインの名前言ってみた…ひょっとしたら同姓同名がいるんじゃないか期待していた」
「あのねぇ…私は『木坂のぞみ』…確か一年の時は草沼君とは隣のクラスだったはずよ?」
「そ…そうなの?」
「はぁ…あなた本当に噂通りの人なのね?」
「有名人っぽいな俺」
「当たり前、『自分勝手で成績最悪、運動神経抜群でもそれを活用としない』結構有名よ草沼君」
「は…ははっ…まさか彼女できねー理由ってそんな噂があっからできねーのかな?」
「そうじゃない?私も願い下げだもん」
「ガハッ!!…痛ぇな一言一言…」
「まっ…せいぜい足を引っ張らないで下さいね草沼君…出来るだけ私もあなたの事サポートしてあげるから」
「なら彼女になって」
「いや」
「はやっ!!ソッコー拒否かい、あっはっはっ!!」
「何が可笑しいのかはわからないけど…まぁいいわ…それじゃ教室でね」
「おぅ」


っと『木坂のぞみ』は俺を置いて先に進んで走って行った…そんなに俺と一緒に歩くのが嫌だったのか…っと少し俺は落ち込みながらトボトボと学校へと向かった…
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