ひなたぼっこ



「よーカズ、久しぶり!」


カズと会うのは、お正月以来だ。


カズはだいぶ背が伸びた気がした。


「俊!久しぶり!」


カズは真っ黒の肌に引き立てられた真っ白な歯を

ニッと見せて笑った。

野球部だから坊主頭で、

それがなんとなく、桑原と重なる。


「お前、ずいぶん焼けたなあ。」

「そうかな?俊は白いじゃん。日焼け止め塗りまくり?笑」

ギクッ。

カズは俺が陸部で頑張ってるって信じ込んでる。

幽霊部員になったなんて、

部活頑張ってるカズにはとても言いづらい。


「まあ、男子でも肌の心配くらいしなくちゃな。」

我ながら苦しい言い訳、

「ははっ。俺肌なんか、気にしたことねえーや!」

カズはカラッと晴れた日の太陽な笑みで言った。

「俺」のイントネーションがまた可愛い。


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