ひなたぼっこ
「そうだー俊!キャッチボールしようぜ!」
カズが不意に言う。
「え、いいよー暑いし。」
今は午後2時
一番暑い時間じゃんかよ。
「いいじゃんかよお、しようぜ!」
カズは少し頑固な所がある。
「部活以外でもキャッチボールしたいんだけどよ、家に帰ると暇な奴はマキしかいねえし、下手だし、つまらーん!」
マキとは、小学五年生のカズの妹。
当たり前だけど俺のいとこ。
マキはインドア派だから
野球なんかしたくないだろうに、
カズに引っ張られキャッチボール
やらされてるんだろう。
ちょっと気の毒。
「俊とのキャッチボールが一番楽しいんだってば。」
え?
カズ、嬉しい事言ってくれるじゃん。
俺とが一番楽しい?
おだててるのか?
いや、カズはそんなタイプではない。
多分本心だよな。
ちょっとやる気出ちゃったじゃん。

