ラバーズキス
この場所にいつも“当たり前”に座れる人が羨ましかった。ダッシュボードに置かれてる、アツシの字じゃないインデックスのCDから目をそらした。
「やっぱ気分悪いんじゃねえの?」
アツシが戻ってきて運転席に座って言った。
「平気だよ!」
あたしは慌ててアツシの方を振り返って笑ってみせた。
「無理すんな」
そう言って、頭をくしゃっと撫でる。
アツシにはいつもあたしの気持ちが読まれてる気がした。



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