ラバーズキス
「アツシのこと、忘れてよ」
和希があたしをギュッと抱き締めた。
「もう、見ていられないよ」
あたしは和希の腕の中で、アツシの腕の感触を思い出していた。
「りんちゃんのこと、好きだから。アツシのこと忘れて」
力を込めて抱き締めながら和希が言った。
あたしは…和希の背中に腕をまわすことができなかった。このまま、和希の背中に腕をまわして和希の想いを受け止めたら、どんなに幸せだろうか。悩むこともなく、毎日不安で涙を流すこともなくなる。
それでも、あたしは和希を抱き締め返すことはできなかった。
「ありがとう」
あたしは和希の背中をぽんぽんと叩いた。
「ごめんね、」
和希は大きなため息をついて、あたしから離れた。
「僕はアツシとりんちゃんのことは認めないけど、アツシとは友達だし、りんちゃんとも会うから」
じゃぁ、またねと、和希は車を走らせた。
あたしは1人で、暗い部屋へと帰った。

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