ダンディ★ライオンの秘密の恋愛講座
 

 刹那の顔が、とれる……!

 それは、面を脱ぐかのように、頭から素顔であるはずの『顔』が、剥がされた。

 造られた芸術品のように、完璧に整ってる。

 そう、評されたこともある刹那の『顔』は。

 本当に造りモノの仮面で……

 剥がされた、後の刹那の顔を見て、わたしは、息をのんだ。




 ……ない……!



 顔を剥がされた刹那の素顔には、目も鼻も、口も無かった。

 あるべき鼻の……目の凹凸がなく。

 ただ、肌の引きつれたような塊だけがあった。

 その、顔は。

 まるで、昔の話に出てくる、のっぺらぼうのようで……!

 ただ、撮影の時についた傷が、頬に当たる部分に滲んでいた。

「……!」

 口を開けばきっと悲鳴しか出てこない、と判断したらしいわたしの口を、那由他さんが、塞いで言った。

「叫ばないでくださいね?
 これが『刹那』の素顔です。
 一年前の事故で刹那が負った傷は軽傷でした。
 その時、損傷したものではありません。
 もう、何年も前に、スタントの失敗でついた顔の大怪我を、私が丸ごと修復したんです……」

 
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