ダンディ★ライオンの秘密の恋愛講座
 え?

 と、戸惑っている場合じゃなかった。

 いつの間にか、音もなく。

 するりと楽屋に入って来た那由他さんが、わたしの背中を捕まえた。

「や……っ」

 わたし、刹那に抱きしめられているのに……!

 嫌、と。

 身動きしようとするわたしの両手は、刹那がしっかりつかんだ。

 そして、わたしが声を上げる間もなく。

 那由他さんは、わたしのうなじと。

 本来なら服に隠れてる刹那にブラを外された背中に、同時に触って来た。


 そして。


 ……



 かぱっ……と。

 微かな音がしたか、と思うと。

 わたしの背中を覆っていた蓋が開かれ、機械の詰まった胴の部分が露わになり。

 身体に収納していたケーブルが、引き出された。

 それから、那由他さんは。

 慣れた手つきで、わたしの身体のケーブルを、パソコンにつなげ、キーを叩いた。


 ぱ、た、た、た

 と。

 小気味良くキーを打ちながら、那由他さんは、囁く。

「優菜RD2型のアンドロイドが、こんなに優秀だったなんて、私も思いませんでした。
 あなたは、現在起動しているロボットの中で最高傑作です。
 ……優菜さん」
 
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