あなたの心がほしい……。


彼女は一命をとりとめた。

あの後、僕は彼女の病院へ追いかけた。


そして目を覚まさずもう3日。



今日も僕は彼女の元へ…。






何でこんなことに…。











でも僕は引っ掛かっていたことがあった。


お見舞いには、たくさんの友達特に男がきていた。



でも、まだ両親や3日前にあったお兄さんさえ一度も来ていなかった。










忙しいんだろうか?
そういえば彼女は言っていた。









自分は“利用”としか必要とされていないと……。


そこで何か彼女にあったに違いないと思った。













沙「ん。」



少したって沙羅さんが目を覚ました。



京「沙羅さん!!」



沙「ど…して?」


京「………えっ?」


沙「ここどこ!?どうしてあたし、ここにいるの!!」


沙羅さんが頭を抱える。


京「沙羅さん、まだ体が!!落ち着いてください。」


僕は、彼女を抑えようと抱き締めた。


沙「……ないで。さわらないでよ!!」


それでも僕は放さない。





沙「汚いあたしにさわらないでえ!!」


彼女は僕を押した。





< 42 / 53 >

この作品をシェア

pagetop