別れの予感
間入れず返ってきた返事。
『バカだから、バカ男。』
「ひどっ」
『酷いのあんたでしょーが。女舐めんな』
「口悪っ」
『勝手な所も好き』
「…」
『声も、仕草も、ついでに顔も好き』
「…ついでかよ」
『付き合えて良かった。だけどありがとうとかムカつくから言わない。てゆうか感謝はしてない』
「…ぶ」
予想外のメールのやりとり。彼女らしくて、らしくない。この空気に妙な後悔が消えかけた。
pipipipi…
『別れたくない。だから、別れるよ。ばいばい。』