別れの予感
―side彼女―


これで良かったのか、なんて分からない。


失って気付くとか、よくある話。あいつがそうであればいいなんてバカな期待まだしてるから。


バカ男―――


ううん、バカはあたしだ。


テンポが良かったメール。今度は、あいつからの返信で止まる。



痛い、もう、やだ。



胸が痛くて、



だけど涙は出ない。



覚悟してるようで、してない。



曖昧なのに確実な何かを、まってる。



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