別れの予感
―side彼女―

『送信しました』



ハァ…


この上なく深い溜め息。送っちゃった。


これで、終わりなのかな。


そういえば、付き合おうって言われたのもメールだった。便利な世の中だよね。だけど、これって人間関係を無機質にする最先端の機械だと思う。


だけど、真正面から向かい合ったら冷静でいられたかな?


いられなかったかも。少なくとも、こうして考える時間はなかった。



ねぇ、つらいんだけど。


なんとかしてよ。



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