きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
それにお華さんは私を「人斬り」ではなく「沖田総司」として見てくれます。


普通は近寄るのも怖いですよね・・・


仕事とは言え、人斬りだなんて・・・


でも、お華さんは私が甘味処や壬生寺に誘ったら笑顔で一緒に来てくれます。


私と話をする時もしっかりと私の目を見て話してくれるんですよね。


お華さんの澄んだ綺麗な瞳に見つめられると何だか照れてしまいます。


そんな事、絶対に顔には出しませんけどね!


これが、恋と言うものなのですね。


私は今まで、剣術一筋でしたので、誰かに恋をすると言う事はありませんでした。


むしろ色恋なんか邪魔だと思っていました。


でも、お華さんと出逢った瞬間、そんな考えなんて吹き飛んでしまいましたよ。


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