きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
ビクンッ


土方さんの肩が揺れた。


「おめぇ、何でそれ・・・」


心なしか土方さんの顔が青ざめている。


「最近は良い句はできました?豊玉さん。」


相変わらずの黒い笑顔で総司は言う。


土方さんの顔はどんどん青ざめる。


「?総司。豊玉って誰なの?」


私は話についていけず、総司に聞いた。


「ああ。豊玉さんはですね・・・「総司、黙れ!」


総司の言葉を遮って土方さんが叫んだ。



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