会長×会長☆俺、副会長。
元会長は指示を出し始める。

「男子は道具の準備を今日終わらせて
　女子２人で全てのプリントを仕上げろ。」

「女子は３人ですよ」

天野が恐る恐る声を出す。

「小川は生意気だからこっちだ」

小川会長は何も言わなかった。


レクのゲームの道具の準備と言っても
そこまで調達は簡単ではなかった。
体育倉庫のコーンやボールなど、
先生に交渉する物も多い。

今日中に、と言われたら
無理にでもそうするしかないのだが。


「あと何枚書けばいいんですか？」

「んっとね、今日やる分は終わったから…
　レクに関するのはあと５枚かな」

向こうも大分キツそうだ。
俺には１日で５枚も６枚も
文字を書き続けられるパワーはない。


「ストップウォッチってどこっすか？」

ストップウォッチも体育科だろう。

「コーンと同じだ。
　また借りに行かねえとな」


少しでいいからサボりたくなる。
会長はこれを極端に嫌うのだが。

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