イジワルな俺様の秘密ライフ
「代わりにメールしてやった」
ほら、とケータイが返ってきたので慌てて送信ボックスを確認する。
「け、消した……?」
当たり前だろ、と笑う海翔を存分に睨み付け、私は大地に謝罪メールをしようとアドレスを捲る。
「それよりそろそろ飯食わねぇと遅刻じゃないのか?」
「ああーっ!! もうこんな時間!!
っていうか海翔のご飯は抜き!
人のケータイで勝手にメールしないでよね!
大地には学校で直接謝ろ」
捲し立てるあたしの言葉をどんな気持ちできいたのかはわからないが、構ってなんかいられない。
あたしは大慌てで支度を整え、ダッシュで学校へと向かった。