イジワルな俺様の秘密ライフ


「さてと、ここからは真面目な話だからな。くれぐれも笑わせないでくれよ?」



いや今まで先生を笑わせたつもりは、からっきしこれっぽっちも有りませんが。



「ぷ、だからその顔やめろって」



「こ、こういう顔なんですっっ」



失礼な!!



コホンと先生は咳払いを一つして、真顔で私に向き直った。



「ぷ、先生こそなんか真顔おかし……あはは」



「おまえなー、笑うなって言ってんだろ」



その言葉に一旦抑えようとはしたものの、呆れた先生の顔がまたおかしくて、再び吹き出してしまう。



先生は確かまだ30そこそこだったはず。



先生という立場だとは理解していたけどどこか友達感覚でいたような若い先生に、真顔で説教されることを考えたら、

恐ろしさよりも笑いが込み上げてしまったのだ。



そもそも先生が私を百面相だなんておちょくるのが悪かったんだ。



なかなか笑いの止まらない私に、先生は溜め息をついて呟いた。



「ったく、そろそろおさまれよ。
ムード台無し」


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