イジワルな俺様の秘密ライフ


突如として静かになってしまった扉の向こうに、私は必死になって大地の名前を叫ぶ。



しかし大地からの返事はなく、代わりに聞こえてきたのは。



「僕以外の男の名前を、呼ばないでくれる?」



「かい……と……?」



何が何だかわからないでいる私に構うことなく、海翔は扉越しに先生へ話しかけた。



「今すぐ開けてくれますか、先生?」



キラキラスマイルが見えそうなくらいの爽やか声に、私と大地が何度言っても開けてくれなかった扉の鍵がなんなく開けられた。



これはどこぞの岩戸かよ!



「ありがとうございます先生。

アヤさんへの用はもう終わりました?」



天使の微笑みを浮かべる海翔に、先生は表情をカチカチにしたままコクコクと頷く。



え、まさか先生ソッチの気が……!?



「いやー相変わらずいい姿勢してるなぁ。
どうだ、そろそろ狂言部に入る決心はついたか?」



あ、なんだ姿勢に惚れ込んでたのね。

一瞬男の花園を想像しちゃったじゃないの。


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