イジワルな俺様の秘密ライフ


「あれ、包帯巻いちゃったんですか、残念」



海翔はしれっとした顔でそう言って、おもむろにケータイを取り出すと、私を無視して手際よく操作をしはじめた。



しばらくいじってたが、なにやら終わったようで、パタンと閉じると、私に向かって微笑む。



そして私に近付き、首の包帯に触れようとした。



「さ、触るな危険!」



とっさに右手で包帯を庇いながら、左手を突きだして海翔がそれ以上近寄れないようにした。

つもりだった。



しかし海翔は一枚上手で、

私の左手首を軽く捌いて掴み、クイッと下へ払うように下げると、

反動により私の体は前のめりにつんのめる。



そのまま海翔は右手にて左同様の技を繰り出して、いともたやすく包帯を外してしまい、私の首があらわになった。



激震のごとく、教室内にどよめきが走り、

私の頬が紅潮する。



「み、見ないでっっ!!」



「言っただろ。知らしめると」



海翔が囁いた。


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