イジワルな俺様の秘密ライフ
そこにあったものとは。
海翔には不似合いな文字がズラリと並ぶ、
擦りきれるほど読まれたらしい、一冊の雑誌。
『これで落ちない女の子はいない!? 恋のハウツー☆』
──……え?
見間違いかしら、やだわあ。
『遊園地へ行こう!』
『たまにはリッチな気分♪ さらに夜景スポットも要チェキ』
『お揃いにしたいアイテムBEST5』
『今女の子が欲しいアイテム徹底リサーチ』
……見間違いじゃないみたい。
あまりに覚えのありすぎるその謳い文句に、
私はつい声に出してしまっていた。
「海翔、それ……」
その声に勢いよく振り返り、しまったと蒼白になった海翔は、
私の腕を掴んで教室を飛び出した。