イジワルな俺様の秘密ライフ
無茶苦茶怒られるんじゃないかと危惧したけれど、
返ってきたのは、戸惑いながらも苛立ったような声だった。
海翔は、私が突きだした指輪ではなく、違うところを見ている。
私に身体は向けているものの、首はこれでもかというほどに捻られ、
背後の下方を見ていた。
「なんだよ……なんなんだよ……違うじゃねぇか……」
は?
違う??
何のことだろうと思って、海翔の視線の先をツツツと追う。
こちらに気を残してないことをいいことに、
私はそっと静かに海翔へと近づいて、
海翔の手に持たれた、誰からも死角になっている、
それを、見た。